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苫米地式, コーチング用語, 一覧, ゴール, エフィカシー, 臨場感, 解説

コーチング用語集

コーチングやセルフコーチングを学習・実践する際に役立つ用語集です。コーチング用語は無印、関連用語には * が付いています。

主な参考文献 |田島大輔. マインドの教科書. 開拓社, 2021, p.280-p.317 |苫米地英人. オーセンティック・コーチング. サイゾー, 2022

ア行

I × V = R

I(Imagination:想像力)× V(Vividness:臨場感)= R(Reality:現実)は、ゴール達成のための公式。「ゴールを達成した時の自分」を高い臨場感で想像し未来の記憶を作る。 ⇒ 未来の記憶

アティテュード|Attitude

無意識の判断。人や出来事・環境に対する無意識の態度、行動の性向。アティテュードの基準は情動記憶によって作られ、無意識で瞬時に選択を行なっている。[補説] 態度や姿勢、様子を表すフランス語に由来。[補説] バレエにおける技法のひとつ。

アファメーション|Affirmation

​未来の特定の状況を言語化して自己宣言すること。言語化の際には ①個人的 ②肯定的 ③現在形 など 11 のルールがある。自己宣言を繰り返すことで、言語からイメージや感情が想起され、新しい未来の記憶が作られる。

アプリオリ|a priori *

前提として疑うべきでないこと。先天的。次世代リーダーシップにおいて、アプリオリによらないリーダーの重要性が説かれている。[補説] ラテン語の a priori に由来。⇔ アポステリオリ[a posteriori]

意識|Consciousness *

自分が明確に認識している思考や感情、知覚、記憶、行動など。マインドの働きを理解する上で重要な概念。⇔ 無意識。

want to

心から望むこと。周囲に止められてもやりたいこと。[補説] コーチングは「現状の外側に want to(心から望む)ゴールを設定すること」が中心となる。⇔ have to

映像化|Visualization

​アファメーション作成やゴール設定に際し、未来の特定の状況や環境、自己の状態などを鮮明にイメージすること。想像力を使い映像化することでゴールの臨場感を高める。

エスティーム|Esteem

​自分のゴールの素晴らしさを自ら誇る力のこと。[補説] 英語で「尊敬」「尊重」「高い評価」のこと。セルフエスティーム[Self-Esteem]は、自尊心や自己肯定感、自己に対する態度や自己価値への感情を表す。

エソテリシティ|Esotericity

密教、秘儀。一定の状態の人々が体得できる教えや身体知。本質に近づくにつれ内容が密教的・抽象的になる生命空間の限定的な情報のこと。[補説] コーチングでは宗教性を排した概念。

エフィカシー|Self-Efficacy

自分のゴールに対する達成能力の自己評価。他人の評価は関係なく「自分には達成できる」と思える度合いのこと。[補説] 心理学用語では「自己効力感」を意味する。カナダ人心理学者のアルバート・バンデューラ(Albert Bandura / 1925-2021)提唱した。

​オーセンティック|Authentic

​英語で「本物の」「正真正銘の」「信頼できる」の意味。コーチングの大家であるルー・タイス(Lou E. Tice/1935-2012)は「正真正銘の自分であること」の重要性を説いた。「オーセンティック・コーチング」は、2022年に出版された苫米地英人博士の著書。

置き換えの映像|Replacement Picture


無意識の判断(アティテュード)や無意識の行動(ハビット)や信念を変えるため、マインドに保存する新たな映像のこと。⇒支配的な映像(Dominant Picture)

カ行

クリエイティブ・アボイダンス|Creative Avoidance


創造的逃避。不安から逃れるため、想像力を駆使してゴールや目的から離れようとすること。自己防衛の目的で、無意識がゴールや目的を避けようとする際に思いつく“創造的”な言い訳。

ゲシュタルト|Gestalt

​まとまりとして捉える概念構造。個別要素が集まって構成する全体のこと。人間の場合は精神の全体性、創造的な人格。[補説] ドイツ語で「形」「形態」「全体性」の意味。[補説] ゲシュタルト心理学は、ドイツのマックス・ヴェルトハイマー(Max Wertheimer/1880-1943)を中心に起こった心理学の一分野。

​現状の外側

現状の延長線上には続かないある特定の未来のこと。ゴール設定において重視される。⇔現状の内側(現状の延長線上に続くある特定の未来のこと)

コーチング|Coaching

「現状の外側のゴール」を中心概念として行う変革のプリンシプル。現状を抜け出して自ら設定したゴールに向かう。[補説] 現状を維持しながら変化を促すカウンセリングやセラピー、メンタルトレーニングとは本質的に異なる。

ゴール設定|Goal-Setting

​心から望む未来を自らの意志で選択・決定し、目標に定めること。現状の外側の新たな未来を設定することによって、ゴール達成のためのエネルギーと創造性を生み出す。[補説] 現状の外側のゴールは、コーチングにおける中心概念。

コレクティブ・エフィカシー|Collective-Efficacy


集合的なエフィカシーのこと。①高いエフィカシーを持つ個人が集まることで互いのエフィカシーをより高め合う状態 ②同じゴールを共有する組織のメンバーによる集合的エフィカシー。

コンフォートゾーン|Comfort Zone

慣れ親しんだ物理的・情報的な範囲のこと。心地よいと感じられる領域。スポーツにおいてホームよりアウェイで力が発揮しづらいのは、ホームがコンフォートゾーンなのに対しアウェイがコンフォートゾーンの外側だから。[補説] コンフォートゾーンの範囲は自己イメージが決定している。

サ行

思考のプロセス|Process of Thought

判断のために意識、無意識、創造的無意識の間で行われる情報のやりとり。無意識に保存されているリアリティ、真実、情動記憶、自己イメージが情報の判断基準となっている。[補説] ゴールに基づき思考のプロセスを変化させると達成に近づく。

思考の3つの軸|Three Dimensions of Thought


言葉(Words)・映像(Pictures)・感情(Emotions)という人の思考の3つの要素。言葉を使って考え、映像を想起し、感情を生み出す。[補説] 人は常にこの3つの軸で自分自身に話かけている。

自己イメージ|Self-Image

自分が「どのような存在か」という認識。自分が思う、または他人からそう見られているだろうと思う自分像のこと。自己イメージはセルフトーク(内省言語)によって作られ無意識に保存されている。

自己充足的予言|Self-Fulfilling Prophecy

自分の信念や期待に基づいた予想が現実になること。⇒予言の自己成就。[補説] この言葉はアメリカの社会学者ロバート・キング・マートン(Robert King Merton/1910-2003)によって作られた。[補説] 人は他者の期待に適合しやすいことから「ピグマリオン効果」にも関連する。

支配的な映像|Dominant Picture

​自分が目標として向かっていく先の映像。無意識に頭の中を占めている映像。意識を向け続けたり繰り返し思考していることが、支配的な映像となる。⇒置き換えの映像(Replacement Picture)

情動記憶|Emotional History

強い感情や語感を伴って信念を形成した体験の記憶。情動記憶は非常に強く、無意識の判断や行動に影響する(ハビットやアティテュードは情動記憶にとって作られる)。

信念|Belief

無意識に「そうである」と受け入れている前提のこと。自分が正しいと信じる考えや価値観、主義、主張など。[補説] 信念は情動記憶によって作られる。[補説] 信念が集まって形成された脳内の統合的体系を「ブリーフ・システム」という。

スコトマ|Scotoma

認識に生じる盲点。人が無意識に特定の情報を見落としてしまう状態のこと。[補説] ギリシャ語で盲点。[補説] 眼科用語で目の網膜上の盲点のこと。眼球の構造上、視神経が束になった部分に視細胞がないため盲点が存在する。

制約ゾーン|Restrictive Zone

​自分が「正しい」「こうあるべき」と考えている範囲。例えば、制約ゾーンに「時間厳守」がある場合、自分のみならず他人が時間を守らないと、無意識に敵意を抱き、何らかの仕返し(主に相手の制約ゾーンの侵略や出し惜しみ)を試みる。

世界線|World line *

例えば「ゴールが達成した世界線」など特定の条件下での状況を示す。その条件下での世界のありよう。[補説] 元々は相対性理論における物理用語で四次元時空においての質点の運動の軌跡を表す言葉。

セルフトーク|Self-Talk

自分に対して行う内面的対話や言葉。人は1日に何万回ものセルフトークを行なっているとされる。セルフトークの中身は「言葉・映像・感情」の3つであり、これらによって自己イメージを作り上げている。

セルフレギュレーション|Self-Regulation


信念に基づく自己調整機能。自分の信念の基準を外れると、生体に備わったホメオスタシスの働きによって元(信念の基準内)に戻そうとする。

創造的無意識

認識していない状態でも創造的活動に影響を与える無意識の領域。意識的思考とは異なる形(例えば直感やひらめきなど)でアイデアや解決策を生み出す源泉。[補説] 創造的無意識には、秩序の維持、矛盾の解消、エネルギーの創出、テレオロジカルの4つの機能がある。

タ行

抽象度|Levels of Abstraction

概念の階層性の中で、その概念に含まれる情報量の大小の度合いのこと。抽象度が上がると具体性(物事や概念の情報量)が下がる。[補説] チワワ<犬<動物<生物<生命(右に行くほど抽象度の階層が上がる)。

テレオロジカル|Teleological

目標に向かって進む性質。目的論的。創造的無意識の機能のうちの1つ。人は常に無意識のリアリティや自己イメージが目標となり、その目標に向かって進んでいく。[補説] 目標は、無意識の「支配的な映像(Dominant Picture)」とも言える。

ドリームサポーター|Dream Supporter

​夢を応援してくれる人。ゴール達成の力になってくれる人。未来を基準に可能性を確信して高いゴールの達成を信じてくれる。[補説] コーチの役割の1つである。⇔ ドリームキラー

ドリームキラー|Dream Killer

​夢を諦めさせようとする人。ゴールに向かうことを邪魔する人。過去を基準に将来を予測し助言という形で夢を断念させる。[補説] 親や先生、友人、同僚、上司など身近にいる人がドリームキラーになる可能性が高い。[補説] 無意識に人を引きづり降ろそうとする性質。⇔ ドリームサポーター

ナ行

認知空間|Cognitive Space

自分が「世界をどう知覚・解釈・構築しているか」という主観的な情報の世界。人は“現実そのもの”を見ているのではなく“認知空間”を通して現実を見ている。[補説] 各個人にそれぞれ全く異なる認知空間があることを「1人1宇宙」という。

認知戦|Cogrnitive Warfare *

情報を用いて人間の認知に介入し支配しようとする戦略。例えば、学校教育や大手メディアが刷り込む価値観、国家が行う国民の方向付け、不安・恐怖を煽動し消費や社会的従順性を促すなど。

認知的不協和|Cognitive Dissonance

2つの矛盾する認知を同時に持った時に起こる不快感やストレス、またはその不協和を解消しようとする心理状態。[補説] コーチングでは「目の前の現実」「ゴールの世界」の間に意図的に認知的不協和を起こし、自己変容を促す。

ハ行

ハビット|Habit

無意識の行動。習慣や癖など無意識で行う全てのこと。

have to

他者から強制されること。〜しなければならない。他者から与えられた基準や価値観に基づくゴールに対しては、想像的逃避が起きる。⇔ want to

バランス・ホイール|Balance Wheel

人生の分野ごとにゴールを設定するためのツール。例えば、健康、精神性、家族(人間関係)、職業、趣味、社会貢献、教育、ファイナンスなどの各分野それぞれにゴールを設定する。

1人1宇宙 *

1人1人が独自の認知(脳の内部モデル)を通して外界を再構成しており、それぞれが固有の宇宙を生きていることを表した概念。[補説] 現実(リアリティ)は客観的に存在するのではなく、個々の認知によって作られた主観的な宇宙である。

​非言語情報|Nonverbal Information *

言語(言葉)以外で伝わる、あらゆる情報のこと。表情、声、視線、態度、雰囲気、在り方、場のエネルギーなど。

プッシュ・プッシュバック|Push-Push Back


​何かを強制された時に、拒絶しようとする無意識の働き。[補説] エスティームやエフィカシーが高い人ほど、他者からの強制に have to(しなければならない)を感じて反発力が働きやすい。

ブリーフ・システム|Belief System

信念が集まって形成された脳内の統合的体系。認識のパターンである信念を脳内の個別ルールとすると、ブリーフ・システムは多数の個別ルールをもとに構築されたシステム全体を指す。

ホメオスタシス|Homeostasis

生物が体内環境を一定に保とうとする機能(恒常性維持機能)。[補説] ギリシャ語で「同一の状態」を意味する言葉。[補説] サイバーホメオスタシス仮説では、ホメオスタシスが生理学的現象に留まらず情報空間にも応用できるとしている。

マ行

マインド|Mind

脳と心。

未来思考|Future-Oriented Mind

​理想的な未来を基準に思考すること。過去や現在に縛られずに純粋に理想の未来を思い描き、その未来を現在形で考える。⇔ 過去思考

未来の記憶|Future Memory

ゴールの達成を想像した時の臨場感や自己イメージ。未来の記憶は「 I(Imagination)× V(Vividness)= R(Reality) 」を使って作る。 ⇒ I×V=R

目的的志向

​心から達成を望むことは、他者の評価や障害の有無に関わらず、ごく自然に達成してしまうこと。目的論的プロセスで前進し、なりたい自分になること。[補説] 目的的志向は、want to ゴールに働く。 ⇒ want to

モチベーション|Motivation

ゴールへの期待や意欲、動機付け、目的意識。モチベーションには want to(〜したい)に基づく建設的動機付けと have to(〜しなければならない)に基づく強制的動機付けがある。

ラ行

RAS(ラス)|Reticular Activating System


網様体賦活系。脳幹にある網様体から大脳皮質に情報を伝達する、脳の活性化ネットワーク。五感を通じて入ってくる大量の情報から「何を認識するか」を選別するフィルタリングシステム。

リアリティ|Reality

本人が「真実」「現実」と認識していること、高い臨場感を感じる世界。[補説] 認知科学以降、脳にとっては物理的現実世界と仮想的現実世界に差がないことが分かり、ホメオスタシスが働いている世界をリアリティと呼ぶ。 ⇒ ホメオスタシス

臨場感|Sense of Reality

実際にその場に身を置いているかのようなリアルな感覚。脳は、物理的現実世界だけでなく、例えば小説を読んで、あたかもその場にいるような感覚を得るように仮想的現実世界にも臨場感を感じる。

ロックオン・ロックアウト|Lock-on / Lock-out


1つの事象に注目すると、他の事象が認識できなくなるマインドの機能。集中している状態をロックオン、その集中によって認識に上がらない状態をロックアウトという。ロックオンする対象は、ゴールを基準にコントロールする。

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