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自分への影響を選ぶ ー「誰の言葉に耳を傾けますか?」という問いから見える "意志と責任"

更新日:10月22日

誰の言葉に耳を傾けるか?, セルフコーチング, ルー・タイス, 苫米地英人

あなたは、誰の言葉に耳を傾けますか?


私たちは、日々多くの情報に囲まれて生きています。メディアからも多くの情報が流れてきますが、私たちが最も強く影響を受けるのは、やはり人です。それも身近な人や気になる人の言動ほど、その影響力は大きいものです。家族やパートナー、友人、仲間、同僚などの変え方、価値観、言動には、誰もが少なからず影響を受け続けているものです。


コーチングの創始者であるルー・タイスが遺した言葉に「誰の言葉に耳を傾けますか?」という問いがあります。この言葉から、私たちは「誰の言葉(考え方や価値観)を採用するのかは、自分で選ぶことができる」ことが分かります。このことは「自分が誰の影響を受けるのかを自分の意思で取捨選択する」という意味も含まれています。私たちは、自分にもたらす影響を完全にコントロールできるのです。


自分にもたらす影響をコントロールできると、自分にとって価値のない情報に、時間や労力を使わずに済みます。私たちが陥りがちな落とし穴として「過去に何らかの摩擦が生じた人物[A]の言動をいつまでもフォローし、その言動についてあれこれ考えて批判する」という行動があります。この行動は、自分への[A]の影響を、自ら強める行為です。相手を認めたくない気持ちや自分の正当性を証明したい一心で、フォローや批判を続けるのですが、その間、ずっと自らの心に[A]の影響力を強めることになります。本来なら影響を受けたくない相手に、いつまでも影響力を持たせ、その威力を強めているのです。


感情が負の方向へと傾く時、気になる相手の存在や言動は、自分が心から望んで手に入れたい影響力なのか? と冷静に自問すべきです。特に、セルフコーチングを行なっているのであれば、相手からもたらされる影響が「自分のゴールに必要か否か」という視点で、正しく判断することが必要です。ゴールに必要なら、ゴールに役立つ形で活用しましょう。もしゴールに不要であれば、貴重な時間や労力を割くのは無駄です。


自分を生きるために "影響"を選ぶ


ゴールに基づく取捨選択が感情的に難しい場合は、影響を受けたくない相手をいつまでも気にする理由にも着目してみましょう。心のどこかで「本当は理解してほしかった」「もっと丁寧に話を聞いてほしかった」「自分を受け止めてほしかった」など、相手への期待があったのかもしれません。または「本当は理解したかった」「もっと話し合うべきだった」といった自責や後悔の念が潜んでいる可能性もあります。どんな感情も、どんな本音も、無視せず、自分自身で受け止めることで、次のステップに進むことができます。問題解決の鍵は、相手の言動ではなく、いつも、自分のマインドの中にあります。


自分への影響を選ぶこと。それは、自分の状態に責任を持つということです。自分は、誰から、どんな影響を受けたいのか。これを自分の意志で決定することで、自分の意識状態やゴールへの道のりに責任を持つことができます。そして、自分の状態に責任を持つことができれば、人の目や言動が全く気にならなくなります。相手は相手、自分は自分でいいのです。考え方や価値観や意見が異なるのは、当たり前のことです。もし相手が無責任な態度や人の足を引っ張るような言動を示していても、それもまた相手の現状の選択であり、その選択の責任を負うのは相手なのです。


I manage my own mind. ーLouis E. Tice


自分のマインドを掌握し、自分への影響を管理しましょう。その権利は、他の誰でもない、あなた自身の手に握られています。どんなに近しい人であっても、その権利を、明け渡してはなりません。もしその権利を明け渡してしまえば「自分ではない誰かを生きること」になってしまいます。あなたには、あなたを生きる権利があります。他の誰でもない、あなただけの道を歩む時、あなた自身に影響を与える対象や内容については、よく吟味する必要があります。










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